Share on LinkedInShare on LinkedIn

ARTICLE · 20 OCTOBER 2015

Global Disputes Practice Newsletter - October 2015

Jones Day
Jones Day
Contributor
Jones Day

Jones Day

Jones Day is a global law firm with more than 2,400 lawyers in 40 offices across five continents....

View firm profile
Explore more from Jones Day

1.ロンドン国際仲裁裁判所による仲裁 判断の重大な違法についてイングランド 高等法院が示した判断

JapanLitigation, Mediation & Arbitration

1.ロンドン国際仲裁裁判所による仲裁 判断の重大な違法についてイングランド 高等法院が示した判断

英国では「重大な違法」を理由として仲裁判断 に対する不服申立てがされることはそもそも稀で あり、申立てがされたとしてもそれが認められる ことはほとんどありませんでした。しかし、2014 年12 月、1996 年イングランド仲裁法(以下「仲 裁法」)68 条(1)及び同条(2)(d)に基づく不服申 立てについて、イングランド高等法院はその申立 てを認めるとの判断を示した上で 1 、約2 億2500 万ユーロの支払いを命じたロンドン国際仲裁裁判 所(以下「LCIA」)の仲裁判断を取り消す判断を 行いました2。

経緯及び仲裁判断の内容

2007 年、英国内務省(以下「内務省」)は、米 国のRaytheon Systems Limited(以下「Raytheon 社」)に対し、7 億5000 万ユーロで電子出入国管 理システムの設計、開発及び供給業務を委託しま した。2010 年、内務省は、委託業務の遂行状況に 著しい遅延があった等としてRaytheon 社との契約 を解除しましたが、Raytheon 社は内務省による解 除は違法であり、そのような違法な解除により多 額の損害を被ったとして、内務省に対して、生じ た損害の賠償を求めました。内務省は、LCIA にロ ンドンを仲裁地とする仲裁の申立てを行い、3 名 の仲裁人が選任されて仲裁廷が構成されました。 内務省の責任の有無と損害額について、58 人の証 人に対して事実関係や意見の聴取がなされる等し て42 日間にわたる審理が行われ、2014 年8 月、 仲裁廷による仲裁判断が示されました。仲裁判断 の内容は、契約解除は違法であるというRaytheon 社の主張を認めるものであり、内務省に対し、関 連する費用と利息を含めた約2 億2500 万ユーロの 損害賠償の支払が命じられました。

We operate a free-to-view policy, asking only that you register in order to read all of our content. Please login or register to view the rest of this article.

See more popular content from